8歳で熱性痙攣(ねっせいけいれん)!?
今日はこの2か月ほどずっと抱えていた大きな心配事が消えて、ものすごくホッとしています。
8歳の息子の事なんですけど、去年の年末にインフルエンザで熱が出た時に、けいれん(ひきつけ)を起こしまして。
小さい子が熱のせいで痙攣を起こすのはそんなに珍しい事ではないみたいで、上の子も2歳の時と5歳の時に起こしたのですが、通常「熱性けいれん」を起こすのはだいたい5歳までで(日本では6歳ぐらいまでと言われるようです)、それ以降は熱の有り無しに関係なく、「てんかん」とか他の病気の可能性もあると聞いていたんです。
確かにけいれんが起きたその日は、午前中に疲れた感じで少しボーッとはしていたものの、午後に熱が出だしてからも、38.3℃位だったんですよね。上の子の時は、39℃を超えた状態だったので、熱のせいだろうと察しは付いたのですが。。。
昼食後にベッドの中で夫が寝かしつけていたところ、急にビクビクッとしたかと思うと、のけぞるような感じになって。上の子のけいれんを経験したことが有るものの、やっぱりその場にいると、かなりの恐怖です。
グググーッと両手両足とも引き付けて、その間歯ぎしりするような、「グーッグーッ」という何とも言えない音が口からもれて、最後の方は、顔が赤紫色に変色して、その後ぐったりしていました。
その間、約2分間。
引き付けが収まってから、こちらの問いかけに一応うなずけることを確認し、すぐに公立病院の小児科急患へ。
血液検査でB型インフルエンザに掛かっていること、髄膜炎の疑いはない事は分かったものの、やはり年齢が8歳と、「熱性けいれん」を起こすには大きすぎることから、「脳波の検査」と「MRIの検査」を受けることになりました。
でもその日はあいにく土曜日の午後、しかも年末で急患以外は閉まっていたので、「年が明けてから改めて各検査機関にそれぞれ予約を取って下さい。混んでいるとは思うけど、なるべく2週間以内に検査してくださいね」と言われ、そのまま帰宅になりました。
それで、年明けに予約を取るために電話をしたのですが、嫌な予感が的中。やっと繋がったかと思ったら、検査は早くて1月下旬。それ以前は予約がギッシリ埋まっているから、無理!と言うそっけない返事が。
でもここで引き下がっていては、フランスではやっていけません!
状況を詳しく説明しつつ、どれだけ緊急なのか、どれだけ心配しているのか、どれだけ困惑しているのかを、感情たっぷりに、でもあくまでも礼儀正しく訴えかけるていると、受付の方も「うーん、分かりました。ちょっと先生に相談してみますね」とか、「じゃあ手元にある検査結果を送ってください」とか、結構何かしら対応してくれる事が多いんですよね。
そこですかさず、「有難うございます!本当~に助かります!!」と(まだ決まってもいないのに(笑))丁重にお礼を言うと、けっこう色よいお返事が貰えたりします。
と、話がそれましたが、そんなこんなで今回も結局、脳波の方は3日後に、MRIもギリギリ2週間後には受けることが出来ました。
2つの検査結果をもらったら、今度は掛かりつけのお医者さんに持って行って見てもらいます。まあ予想は出来ていたのですが、そのお医者さんは脳の専門医ではないので、最終判断は難しいとのこと。今回問題がなかったとしても今後定期的に検査をするべきかどうかも含めて、脳外科の先生に診察してもらって下さいとのことでした。
で、その診察が今日だったんです。あ~長かった。
結果から言うと、診察やMRIは異常なし。脳波の検査結果にちょっとだけ乱れがあるものの、「これは「個性」です。今回のは年齢的には珍しいものの、「熱性けいれん」でしょう」との事でした。
実はこの「熱性けいれん」、子供達だけでなく、私も2歳の時に一度、旦那に至っては3度も経験があるらしく(^^;)。脳が急激な温度変化に敏感という、遺伝的なものもあるらしいです。
それにしても、本当にハラハラの2か月でした。これが日本だったら、ある程度大きい総合病院に行けば、検査だって連動して一気にやってもらえるだろうし、少なくとも最終診断をもらうまでに2か月もかかることはまず無いと思うのですが、やはりそこはおフランス。すべての手続きを一つひとつ自分でやらなくてはいけません。
検査を受けるために予約を取って、検査して、結果を後日取りに行って、掛かりつけの先生の予約を取って、見てもらったらさらに専門の先生の予約を取って、さらに2週間待ってやっと最終診断。長い。長すぎる。。。。
まあ今に始まったことではないわけですが、こういう緊急の事態に陥ると、フランスの非効率的なやり方(日本の超効率的なやり方?)を実感させられます。
ところで、上にも書いたように「熱性けいれん」って突然起こって、大人でもけっこうビックリするんですよね。
なので、もしもの時に慌てないためにも、お子さんが突然けいれんを起こした場合の、注意事項を書いておきますね。
目次
◎子供がけいれん(ひきつけ)を起こした時の注意点◎
●ベッドから落ちないように気を付け、周りにある物は出来るだけどける。
けっこう激しく暴れるようにひきつけます。
●呼吸を妨げないように、洋服の、特に首元を緩められるようだったら緩める。
ただし、無理に洋服を脱がせるのはやめましょう。
●出来れば横向きに寝かせる。
嘔吐した場合、のどに詰まらせないようにするため。
●決して揺さぶったりせず、落ち着いて、子供の様子を観察する。
ひきつけている間は、基本的に子供の体に触りません。
-ひきつけは、左右対称か、片側だけか、両手両足の様子はどうか
–顔色、ひきつけを起こしている時の変化などを観察しましょう。
●だいたい何分ぐらいひきつけているか、時間を計る。
ほとんどのひきつけは、2~3分で収まると言われています。もしそれ以上ひきつけている場合は、子供から目を離さないようにしながら、救急車を呼びましょう。
’●口の中に指やスプーンなど、物を入れない。
ものすごい力が掛かっているため、口に入れた物は固いものでも食いちぎって、喉に詰まらせる恐れがあります。
昔は「舌を噛むといけないから、固いものを噛ませたがいい」と言われていたようですが、実際はけいれんで舌を噛むことよりも、口に入れた物を食いちぎって喉に詰まらせる危険性の方が高いそうです。
●ひきつけが収まってからの様子も観察する。
-熱は何度か
-意識はしっかりあるか
-こちらの簡単な質問に応答できるか
-変なうわ言を言わないか
-直ぐに眠ったかどうか等
以上です。
◎まとめ◎
とにかく、子供がひきつけを起こしても、慌てずに冷静に観察することです。そして、病院ではひきつけが起きた時の状況をなるべく詳しく先生に伝えて下さい。
と、偉そうに言っていますが、今回は旦那もかなり焦ったみたいで、とっさに口の中に指を入れてしまったんですよ(-_-;)。 それで案の定ものすごい力で噛まれて、慌てて指を引き抜いたところ、なんと上の乳歯が一本抜けてしまったんです。まだまだ抜けるはずのない、がっつり生えていた歯が!!!
しかも、息子は全く気付かなかったらしく、急患から帰った日の夜に家で抜けた歯を見てビックリしておりました(^^;) 皆さんもお気をつけて。と言うかそもそも、けいれんが起きないことを願います。。。
あーそれにしても本当に、今回の事では気を揉みました。だからと言って、ずっと暗く過ごしている訳にもいかず。感情のコントロールが結構大変でした。
今日は久しぶりにぐっすり眠れそうです。。。(*^^)