テニスをやらなくても「テニス肘」!?中高年に多い肘の痛み、その原因と対処法。
このところずっと痛みが治らない肘。
重たいものを持つのはもちろん、水を飲もうとペットボトルを持ち上げたり、キャップをひねっただけ
でも、肘から手首にかけて腕の外側にズキッと痛みが走ります。
それどころかパソコンしたり、寝ているだけでもずっとシクシク痛むんですよね~厄介なことに(-“-)。
どうやら「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」という長い名前の炎症を
起こしているらしいです。
でも何それ?と思ったら、ようは「テニス肘」のことなんですって。
あーなるほどね!ってだから何それ??(‘_’)
とテニスなんて普段やらない私には意味不明だったので調べてみようとしていたある日、偶然にも子供の
習い事で顔を合わせるお父さんが、実は整体師さんだということが分かったんです。
で、子供を待ちながら「最近肘が痛いんですよ〜」なんて話をしていたら、「ああそれはですね。」と色々
と教えて下さったんです。有り難や。。。
今回はこの「テニス肘」について、その時教えてもらったことも併せて、ご紹介しますね。
目次
◎そもそもテニス肘ってなに?◎
物を掴んだり、引き上げたり、ひねったりする時に出る痛みの事で、私のように肘から手首にかけて、
腕の外側が痛む場合は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」または
「バックハンドテニス肘」とも呼ばれ、
反対に腕の内側が痛む場合は「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」または
「フォアハンドテニス肘」と呼ばれるそうです。
◎テニス肘はテニスをしなくても起きる!運動不足の人は要注意!!◎
「テニス肘」の原因ですが、本当にテニスの場合もあるけれど、意外とデスクワークの多い人や姿勢の
悪い人、運動不足の人にもこの痛みを訴える人は多いみたいです。
そして、テニス肘になる原因として挙げられるのが、腕、肩回りの筋肉のコリなんだそうです。
一日中デスクワークをやっていると、同じ姿勢でほとんど体を動かさないため、肩こりが酷くなります
よね。
同じく姿勢の悪い人や運動不足の人も、筋肉の柔軟性がありません。
それで手を使う時に知らず知らずに“指先だけ”とか“手首だけ“、“肘だけ”など、腕全体の筋肉ではなく
手の一部の筋肉だけを使ってしまうため、酷使してる部分に集中的に疲労がたまり、逆に使っていない筋肉
はより固くなってしまいます。
このような不自然な腕の使い方をしているうちに、肘に余計な負担が掛かり、炎症が起きてしまうという
わけです。
う~ん、まさにここ数か月の私の状態そのものですな(汗)。
◎テニス肘の症状と自分で出来る診断方法◎
ところでこの「テニス肘」。自分で簡単にできる診断方法があるんです。肘の痛みが気になる方は
試してみて下さいね。
① Thomsenテスト(トムゼンテスト)
痛む方の手の肘を伸ばし、手を軽く握ります。反対の手で甲を押します。
手の甲を抑えている手を押し返すように、手首を上に反らした時に肘から前腕に掛けて痛みがあれば、
「テニス肘」と考えられます。
②Chairテスト(チェアテスト)
痛む方の肘を伸ばしたまま、椅子の背もたれを掴んで上に引き上げて、肘から前腕にかけて痛みがあれば
「テニス肘」と考えられます。
③中指伸展テスト
痛む方の手の中指を伸ばします。反対の手で、伸ばした中指を上から押さえます。
それに逆らうように中指を上に反らしたときに痛みが出れば「テニス肘」と考えられます。
◎テニス肘の治し方と、繰り返さないためのコツ◎
上にも書きましたが、「テニス肘」になる原因はテニスなどの運動だけではなく、むしろ運動不足の40代
以降の人によく起こるらしいです。
というのも、運動不足で血行が悪くなると、首や肩、肩甲骨周りの大きな筋肉が緊張して、腕の可動範囲が
狭くなります。この状態で腕を酷使していると、肘に余計な負担が掛かって「テニス肘」になるわけです。
逆に言うと、肩甲骨周りの大きな筋肉をよく動かしたりマッサージしたりしてコリをほぐして
あげること、また知らず知らずに酷使している手首のストレッチをしてあげることが「テニス肘」の
予防や改善につながるそうです。
と言うことで、ここで例の整体師さんに教えてもらったストレッチも併せて、「テニス肘」に効く
ストレッチをご紹介しますね。
簡単なので、ぜひやってみて下さい!
①肩甲骨のストレッチ
背もたれのない椅子に座るか、立った状態で両手を方に置く。(「大きな栗の木の下で」の振り付けの
「下」の時の格好です(^ ^))。
そのまま肩甲骨の動きを意識しながら大きく前回しを10回、後ろ回しを10回を毎日気付いた時にやる。
※手は必ず肩に置いてください。置かずにそのまま腕を振り回しても、肩甲骨に効きません!
②手首のストレッチ
両手を前の方に伸ばし、指も伸ばしたまま手首を上の方に返す。(両手で壁を押している感じ)。
ゆっくり深呼吸しながら、そのまま出来るだけ手のひらを反らし、10秒数える。
次に、両手のひらを手首から下に向け、こんどは手首を前の方に突き出すようにして10秒数える。
こちらも気付いた時にちょくちょくやるようにします。
◎まとめ◎
いかがでしたか?けっこう気持ちよくありませんでした!?
手のひらを上に向ける時は前腕がけっこうピリピリ痛むのですが、私はここ数日、だいぶん痛みが和らいで
きました。
ただ、同じ筋肉を使う動きでも、「筋トレ」は負担が大きすぎて逆に症状が悪化する恐れがある
ので、絶対にやらないようにして下さいネ。
それと、患部を冷やすのもとても有効だそうです。
あとは安静にして、なるべく腕を使わないようにとも言われましたが、これはちょっと“非現実的”です
よね(^^;)
家事にしてもデスクワークにしても、毎日やらない訳にはいかないので。。。
中高年に特に多いとされるこの「テニス肘」。放っておくと悪化したり、治るまで半年以上かかる場合も
あるらしいので、ぜひここでご紹介したストレッチを試してみて下さいね。
また、それでも一向に治る気配がないようでしたら、一度専門の先生に診てもらうことをお勧めします。
病院に行けば、鎮痛剤が処方されたり、肘バンド、ステロイド注射、ひどい場合は手術が行われることも
あるようです。
それにしてもアラフィフともなると、まあ体のあちこちに色んな症状が出てきますなぁ。
大事に至らないよう、上手に付き合っていくしかないですよね(^^;)。
よし!前向きにいくぞーっ!!