フランス式パック(イースター)の祝い方。
こんにちは、あん子です。今日からもう4月ですね!
そして今日はフランスのイースター。フランス語では「パック(Pâques)」といって、キリスト復活を祝う日です。
パックはクリスマスと違って、毎年日にちが変わります。
「春分の日の後、最初に来る満月の次の日曜日」がパックの祝日になるのですが、それが今年2018年は4月1日なんですね。ちなみに2019年は4月21日です。
今日はフランスでのパックの過ごし方をご紹介しようと思います。
目次
◎パック(イースター)のチョコレートは可愛くてオリジナル!◎
パックの2週間ぐらい前になると、街のショコラティエやパン屋さん、スーパーに、卵や鶏やウサギや魚を型取ったチョコレートが並びます。
ショコラティエではさすがに凝った作りのオリジナルなチョコレートが多くて、この時期はショーウインドーをのぞくのが楽しみになります。
一方スーパーのチョコレートは、最近はキャラクター物に力が入っているようですね。先日もニュースで言っていましたが、卵型のチョコレートの中におもちゃが入っているタイプが人気だとか。
我が家も今年はミニオンズ好きの下の子用に、こちらを用意しました^^↓
上の子にはこちらのホワイトチョコレートのタイプ↓
あとは“チョコレート探し用”にミニ卵の詰め合わせも購入↓。
毎年ついつい買いすぎて食べ過ぎてしまうので、今年は少なめです^^
◎パック(イースター)のチョコレートの形には意味がある◎
パックのチョコレートの形と言えば、定番は卵、鶏、ウサギ、魚、そして鐘です。
これにはそれぞれ理由があるんですね。
卵と鶏は、“新しい命の象徴”とされています。鶏は卵を産みますし、卵はひな鳥が卵からかえる時に殻を破って出てきますよね。これがイエス・キリストの復活と重ねられているそうです。
そしてウサギは“豊穣、繁栄のシンボル”とされています。確かにウサギは子沢山です^^
そして魚ですが、これはキリスト教徒が迫害されていた時代に信者同士で暗黙的にキリスト教の象徴として使われていたからと言うことで、この時期パティスリーの前を通ると、卵やウサギに混じって立派な魚のチョコレートを見かけます。
また鐘の形のチョコレートも見かけますが、これはフランスではイースターの卵は鐘が運んでくると伝えられているからなんだそうです。
◎フランスでのパック(イースター)の祝い方◎
●イベント編●
パックで子供たちが楽しみにしているイベントと言えば、“卵探し”(Chasse aux œufs /シャス・オ・ズー)です。
実際は本物の卵じゃなくてチョコレートを使います。
大人が卵やウサギや鶏などの形をしたチョコレートを庭や家の中に隠して、それを子供たちが見つけて回るという楽しいイベントです。
宝探しならぬチョコレート探しですが、こう言うのって子供だけじゃなく、大人も楽しめますよね。
そしてこの日ばかりは子供がチョコレートをたくさん食べても、大人も目をつぶります^^
●お食事編●
パックのお祝いは、フランス人にとってノエル(クリスマス)の次に重要とされ、家族みんなで集まって過ごします。
食事も前菜からデザートまで手の込んだ料理が作られ、メインには仔羊の肉を使った料理を食べるのが一般的。
なぜ仔羊かと言うと、仔羊はちょうどこの時期が旬であることと、聖書の中でキリストの象徴とされているからなんですね。
仔羊の肉のローストや、カブをはじめとした春野菜を使った煮込み料理「仔羊のナヴァラン」が有名です。
◎その他パック(イースター)のあれこれ◎
フランスでの2018年のイースターは今日、4月1日ですが、これは国によって違ったりします。
と言うのも、同じキリスト教でも東方教会派と西方教会派でイースターの時期が変わってくるんですね。
ちなみにフランスはイタリアやスペイン、イギリス、アメリカなどと同じく西方教会派です。
ロシアやギリシャなど東方教会派の国では、2018年のイースターは4月8日になります。
それからイースターのお休みの期間も国によって違います。フランスの場合は「lundi de Pâques(ランディ・ドゥ・パック)」と言って、翌日の月曜日も祝日になります。
このためパック前後を利用してバカンスを取る人も多いようです。
そんなこんなでフランス人にとって、とっても大事で楽しいパック。
我が家はキリスト教じゃないけれど、クリスマスと同じで子供たちも喜ぶので、チョコレート探しは毎年やっています(^^)
庭がないのでお天気が良かったらピクニックがてらに近くの公園に行ってやったりするんですけど、今年はお天気がいまいちで寒いので、お家で開催。それでも結構盛り上がりました^^
◎ちなみに・・・◎
例の下の子のミニオンズのチョコレート。なかにはこんなのが入っていました↓。
日本の「ガチャガチャ」のカプセルに入っているおもちゃみたいですね。。。でもフランスの「ガチャガチャ」よりはクオリティー高いです(笑)。
ともあれ、ミニオン好きの息子は至って喜んでおりました^^。めでたしめでたし!